山本昌がセンバツの好投手12人を診断「石田隼都は松井裕樹になる」 (9ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

明徳義塾戦で4回途中からマウンドに上がり無安打の好投を見せた仙台育英・伊藤樹明徳義塾戦で4回途中からマウンドに上がり無安打の好投を見せた仙台育英・伊藤樹伊藤樹(仙台育英/178センチ・78キロ/右投右打)

 明徳義塾(高知)戦で名将・馬淵史郎監督をうならせたノーヒットリリーフ(5回1/3を投げ無安打、6奪三振、無失点)は見事でした。伊藤投手の特徴はボールに伸びがあること。角度を使うタイプではなく、ヒジを前に持っていってボールを前で離すタイプ。打者に向かってぐんぐん伸びていく体感のストレートを投げられます。少し気になるのは、時折早めに体を倒して投げるクセがあること。とくに変化球を投げる際に見られる動作ですが、これから体ができてくれば改善できるはずです。フォーム的にタテの変化球を扱うのは難しいかもしれませんが、小さく変化する球種をいかに操れるかが今後のカギになってきそうです。

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