山本昌がセンバツの好投手12人を診断「石田隼都は松井裕樹になる」 (11ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

甲子園で自己最速の143キロをマークした専大松戸の深沢鳳介甲子園で自己最速の143キロをマークした専大松戸の深沢鳳介深沢鳳介(専大松戸/177センチ・75キロ/右投右打)

 日大藤沢と専大松戸が合同練習した縁もあり、深沢くんの投球は見たことがありました。この春のセンバツではすごく成長した姿を見せてくれて、驚きました。専大松戸はヒジを下げて投げる投手を育てるのがうまいチームですが、深沢くんもその系譜の選手のひとりです。彼の優れた点は、左肩でうまくカベをつくれること。左肩がなかなか開かないので、これだけ腕を下げて投げてもシュート回転があまり強くない。右腕が一瞬遅れて出てきて、打者はタイミングを取りにくいはずです。まだ体の線が細く、迫力があるとは言えませんが、高卒でのプロ入りも面白いかもしれません。いずれはリリーフとして活躍できるタイプと見ます。

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