尽誠学園の強さの秘密。バッテリーが急成長した「参謀」の指導法とは (6ページ目)
「完璧でした」と、スタンドで控え選手たちと共に拍手を送った青山コーチが会心の笑みを見せると、選手たちからは「本当に楽しかった」と甲子園の感想が。さらに例外なく彼らはこう言った。
「もっと試合がしたかったです」
そんな彼らを見ながら、西村監督はしみじみと話し始めた。
「各選手が自分たちの役割を理解してくれた。ここがこのチームの強み。彼らが令和・尽誠学園の基盤を作ってくれたと思います。でも、僕は最後に選手たちにこう言います。『最高のチームだった。でも、僕はこのチームを超えるチームを作っていくよ』って」
「かつての」を外し、尽誠学園が再び名門へとのし上がる道のりはもう始まっている。
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