2020.07.19

明徳のエースは「精密機械」の完成度。
打者の筆頭格は台湾からの留学生

  • 井上幸太●文 text by Inoue Kota
  • photo by Kyodo News

スポルティーバ厳選! 
高校野球 47都道府県の注目選手
高知編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開催する。高知では、7月 18 日から「2020高知県高等学校夏季特別野球大会」が開幕。大会で活躍が期待される選手たちを紹介する。

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抜群の制球力を誇る明徳義塾のエース・新地智也 昨秋の四国大会王者の明徳義塾は、今年も攻守に核となる選手を擁する。エースとしてマウンドを守るのが、制球力抜群の好左腕・新地智也だ。秋の公式戦では10試合71イニングに登板して与えた四死球はわずかに9と、まさしく "精密機械"と呼びたくなるほどの完成度を誇る。

 投の柱が新地ならば、打の中心が奥野翔琉(かける)だ。左打席から広角に打ち分ける打撃、50メートル走のベストタイムは6秒を切ってくる快足を生かしたベースランニングと外野守備には"俊足巧打"の枕詞がしっくりくる。例年になくアピールの機会が限られている現状でも「高卒プロ志望」を明言する心意気も頼もしい。

 新地の持ち味を引き出す、遠投110メートルの強肩捕手の鈴木大照(だいしょう)、秋に打棒が火を噴いた左のスラッガー・新沢颯真(そうま)にも力あり。代替大会の特性上、出場機会の有無が読みにくいが、父・米崎薫臣氏(元近鉄ほか)と同じ遊撃を守る米崎薫暉(くんが)、180センチ超の長身から投げ下ろす代木大和(しろき・やまと)、畑中仁太(じんた)の左右両腕の下級生陣も楽しみだ。

 秋の県大会優勝の高知中央の戦力も充実している。主戦を務めるのが、南国マリナーズ(高知、ヤングリーグ)時代にU−15侍ジャパンに選出された経験を持つ和田育也(なるや)。1年時は広島の強豪校に所属し、秋の中国大会出場にも貢献したが、進級のタイミングで高知中央に転入した。

 以前は打ち取った打球からも球質の軽さを感じる場面が少なくなかったが、筋力アップに伴い、リリースにも強さが出てきた。球速も140キロを突破しており、県トップクラスの本格派右腕と呼べる存在だ。