2020.07.18

長野は躍進する公立勢に逸材続々。
県下一の進学校にも屈指のスラッガー出現

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

スポルティーバ厳選!
高校野球 47都道府県の注目選手
長野編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会が行なわれる。長野も7月18日から「2020年度 夏季高等学校野球長野県大会」を開催する。白熱の試合が期待される中、注目選手を紹介したい。

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昨年夏、チームを甲子園初出場に導いた飯山のエース・常田唯斗 昨年夏、公立の飯山が甲子園出場を果たしたように、近年の長野の高校野球は公立勢の躍進が目立つ。

 その飯山には昨年からエースをつとめる常田唯斗(ゆいと)が健在。のびやかなフォームから140キロ台のストレートと空振りを奪えるスライダーは、持ち球として一級品。昨年秋の地区大会では27イニングで37個の三振を奪ってみせた。試合終盤で球威がガクンと落ちる不安はあるが、素材は間違いない。

 チームメイトには昨年秋の県大会で好投した184センチの長身左腕・馬場ひろとが急成長。常田にとっては心強い存在だ。

 選手の能力の高さなら佐久長聖だ。左腕エース・梅野峻介は、昨年秋の県大会は打ち込まれた場面もあったが、北信越大会では2試合連続完封の離れ業をやってのけた。スライダー、チェンジアップを巧みに使い、緩急で勝負するタイプ。「オレがエースだ!」という心意気が伝わってくるピッチングは迫力十分。

 野手では、1年春に三塁手としてデビューした藤原太郎はその後も順調に成長し、コンスタントな打力と抜群の守備で、チームにとって欠かせない存在となった。また178センチ、82キロの堂々とした体躯から一発を秘める外野手の堀恭輔も期待の好打者だ。

 2年生に好素材の選手が揃うのは松商学園。荒木海斗と熊谷大生はパワーとミート力にすぐれ、間違いなく県内屈指の強打者になるはずだ。

 入学時から将来を嘱望されていた184センチの本格派右腕・長野健大は、ヒジの故障が心配されるが、順調に回復している様子。ただし、無理は禁物だ。

 ここ数年、上位校の常連となってきた東海大諏訪は、昨年秋の県大会で佐久長聖に0-1で敗れたが、戦いぶりは堂々としたものだった。佐久長聖打線を1点に抑えた左腕・有賀達彦はスライダーとシンカー系のボールで打者のタイミングを微妙にずらし、打ち損じを誘う。