智弁和歌山の投手陣が豪華すぎる。対抗できる有力チームはどこか？ (2ページ目)

　一方、２年生ながら最速147キロの速球を投げる本格派右腕・小園健太は、打者としても非凡なセンスを見せるが、昨秋から投手に専念。この冬はフォーム固めに注力し、夏は岩本とマウンドを分け合うこととなりそうだ。

　同じく２年の正捕手・松川虎生（こう）は、177センチ101キロの大きな体を生かした鋭いスイングで長打を連発する右の長距離砲。来年のドラフト候補にも名前が挙がっている逸材だ。

　昨秋、初めて近畿大会出場を果たした和歌山南陵は、準決勝で市和歌山を接戦の末に下した。原動力となったのはエース右腕・浜新之介。サイドハンドから繰り出されるスライダーはキレがよく、カーブとのコンビネーションは絶妙だ。和歌山南陵は、日本ハムなどでプレーした岡本哲司監督がチームを率いて５年目となり、県を席巻する日もそう遠くはなさそうだ。

　昨年、エースの落合秀市（現・兵庫ブルーサンダース）が話題となった和歌山東には今年も注目選手がいる。身長188センチの長身スラッガー・玉置隼翔（はやと）だ。投手もこなす右投げ右打ちの二刀流で、主砲として類いまれな打撃センスを発揮する。経験豊富なエース右腕・西川透充（とうあ）と共に投打の柱が今夏も県の話題をさらいそうだ。

　紀央館の右のエース・山田尋誠（じんせい）はスピードボールを武器とし、密かに県内で注目を集めてきた右腕だ。小柄ながら走攻守で高い能力を見せる右投げ左打ちの遊撃手・原健心もチームを引っ張る。