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松坂大輔の「伝説の決勝戦」で2四球。
今も忘れない平成の怪物の記憶 (5ページ目)

  • 井上幸太●文 text by Inoue Kota
  • photo by Inoue Kota

 平成の怪物と決勝を戦った過去を、自ら話題にすることはほとんどない。

「負けているし、『自分が"松坂世代"を名乗っていいんかなあ』という負い目みたいなものもあります。でも、年齢を言って、『京都の高校で野球をしていました』と話すと、気づかれることも多いですね(苦笑)。覚えてもらえるので、得しているのかな、と思うようにはなっています」

 試合の続きを信じて、一塁へと駆け出したあの日のように。野球を嫌いにならなかった男は、いまも"松坂世代"の一員として、野球の世界で一歩ずつ歩みを進めている。

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