山本昌のレジェンド解説。センバツで輝いた好投手8人+佐々木朗希 (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

盛岡大付から11三振を奪う好投を見せた石岡一高のエース・岩本大地盛岡大付から11三振を奪う好投を見せた石岡一高のエース・岩本大地岩本大地(石岡一/175cm・80kg/右投右打)

 21世紀枠でのセンバツ出場でしたが、強豪校を苦しめたのもうなずけます。この投手の持ち味は球持ちのよさ。ボールを前で離せて、打者にとって数字以上の速さを覚えるストレートになります。どの球種でも腕の振りが変わらないから、変化球でも勝負できる。投手としてのセンスが高く、球種によって自分なりの投げ方のコツをわかっているようにも感じます。気になる点を挙げるなら、ストレートを投げる際の軸足の使い方。ストライクゾーンに体を入れようという意識があるからか、軸足が折れるのが早いんです。だからシュート回転が強くなってしまう。カーブを投げるときは軸足がきれいに立って、自然に体重移動ができているのでストレートでも使い方を覚えてほしいですね。

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