山﨑武司が打撃理論でみる
「夏の甲子園、ドラフト候補7人」の将来性 (4ページ目)
身長165センチながら高校通算62本を放っている盛岡大付のスラッガー・植田拓
植田拓(盛岡大付高/右投右打/外野手)
春のセンバツを見た際も言いましたが、個人的に好きなバットの使い方をする打者です。体は小さいけれど、ボールを遠くに飛ばそうという意識を強く感じます。タイミングを取る際にバットのヘッドが投手側に入ってからステップするのですが、この動きでバットの運動量が増えて長打につながります。ただ、この夏に気になったのは、右手の使い方が硬いということ。もっと柔らかく使えるようになると、バットの走りが良くなるはずです。聞くところによると、今夏は右手首を痛めていたようですね。手首でタイミングを取るタイプだけに大変だったと思いますが、それでも甲子園で2本も本塁打を打ったのは立派でした。
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