2017.09.13

目標達成ゼロに終わった清宮幸太郎。
悔しさを晴らす舞台はプロなのか

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • 田口有史●写真 photo by Taguchi Yukihito

 決勝進出を逃した失意の韓国戦の翌日、U-18高校日本代表はカナダとの3位決定戦に臨み、8-1で勝利を収めた。だが試合後、日本代表の主将を務めた清宮幸太郎(早稲田実業)の頬を涙がつたった。

 2年前の夏の選手権大会の準決勝で敗れた日や、同年、日本で開催された前回のワールドカップ(W杯)決勝で敗れた日、あるいは昨年の夏、西東京大会の準々決勝で敗れたときも、清宮は涙で顔をぐしゃぐしゃにして報道陣の質問に答えてきた。

世界一を果たすことはできなかったが、U-18W杯で2本塁打を放った清宮幸太郎 だからこそ、この夏が始まる直前の6月、「最後の夏は笑って終わりたい」と打ち明けていた。しかし、2年ぶりの夏の甲子園を狙った西東京大会では決勝で東海大菅生に敗れ、日本一の目標は潰(つい)えた。

 さらに準優勝で終わった前回大会の雪辱を果たすべく臨んだ今回のW杯(カナダ・サンダーベイ)では、ホームランこそ2本追加して高校通算本塁打数を111本に伸ばしたものの、アメリカ、カナダ、そして韓国に敗れて、決勝の舞台に立つことすらできずに終わった。

 掲げた目標をひとつもクリアすることができなかった。その悔しさ以上に、高校野球が終わってしまったという寂寥の思いが、今回の涙につながったのだろう。

「もう終わっちゃったんだな、って。そう思うと涙が出た。ちょっと寂しかったし、悲しかった」

 そして今大会を振り返った清宮は、こう悔しさをにじませた。

「自分が情けない。全然打てなかったですし、キャプテンとして(チームに)何も貢献できなかった。それでも4番でずっと使っていただいた。もう少し恩返しできていれば……決勝にも進むことができたと思いましたし、世界一にもなれたと思う」