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「枚方ボーイズ」の1、2番コンビが、
U-18侍ジャパンを引っ張る (2ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • 内ヶ崎誠之助●写真 photo by Uchigasaki Seinosuke

 実はこのふたり、中学時代は同じ枚方ボーイズで、やはり1・2番コンビを組んでいた仲だ。小枝監督は、チーム発足当初から「上位と下位でかき回して、中軸で返す野球」を標榜してきたが、わずか2安打に終わったアメリカ戦(0対4)で、その2安打を放った2年生コンビを、キューバ戦では上位に並べることで、より効率的かつ効果的に3番の安田尚憲(履正社)、そして4番の清宮にチャンスで回せると考えたのだろう。その采配が、見事的中したのがキューバ戦だった。

 長くPL学園の廃部問題を取材してきた筆者にとって、兄(海成・大阪経済法科大学野球部1年)がPL学園の最後の部員だった藤原は、大阪桐蔭の入学直後から注目し、強い思い入れを持って成長を見守ってきた選手だ。

 強豪校で1年夏からベンチ入りした藤原は常々、「第1打席を大事にしています」と口にしてきた。

「初回に自分が塁に出れば、いきなり足でかき回すことができますし、それが得点につなげられれば、相手にはプレッシャーを与えることになりますから」

 50mを5秒7で走り、センバツの決勝・履正社戦で2本塁打を放ったように一発の魅力もある藤原は、ソフトバンクの柳田悠岐に憧れているという。

 大阪桐蔭の先輩で、高校日本代表でもエースを務める徳山壮磨は、大舞台でも物怖じしない後輩をこういじった。

「アイツは"アホキャラ"。代表でもそれがもうばれていて、みんなから可愛がられています(笑)。だけど試合になったら頼りになる男です」

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