【高校野球】『ビッグ3』の評価は?
プロスカウトが見た、この夏の逸材たち (4ページ目)
野手では宇佐美塁大(広島工)、佐藤大将(愛工大名電)、金子凌也(日大三)、下妻貴寛(酒田南)ら。素材に期待して下位指名を検討する球団もあるが、大学・社会人経由でステップアップすれば将来的には上位候補に浮上する可能性を秘める。
また、2年生ながら来年の上位候補もいる。得意の縦スライダーで1試合22奪三振、10者連続三振の大会記録を樹立した桐光学園・松井裕樹がその筆頭だ。
「コントロールがいいし、テンポもいい。スピンのかかったボールなので速く見える。スライダーは田中将大(楽天)級。来年の目玉だね。今年の3年生の中に入れても上位候補のレベルだよ」(セ・リーグスカウト)
大阪桐蔭の捕手・森友哉の評価も高い。
「逆方向に打てる打撃もいいし、肩も素晴らしい。田村をしのいで、今大会ナンバーワン捕手だろう」(セ・リーグスカウト)
来年までの1年間でどこまで伸びるか楽しみだ。
現時点でスカウトからは“不作”と言われているが、数年後に94回大会を振り返れば、「逸材揃いだった」と印象が変わる可能性がある。それぐらい、伸びしろに期待のかかる選手は多い。10年後、「あの年はすごい選手が揃っていたね」と言われるように――。
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