【自転車】TeamUKYO、
大レースを2連勝でアジアランクの上位に (3ページ目)
実は、プジョルはこのレースに照準を合わせたトレーニングとして、当時インドネシアやイランのアジアツアーに参戦していたチームとは別行動を取って、単独で調整を行なっていた。
5月のツール・ド・イランを終えた直後に片山右京は、「実はオスカルもイランに出走する準備をすべて済ませていたんだけど、DNS(スタートせず)にしてスペインに戻り、個人的な合宿をしているんです」と話していた。どこでどんなトレーニングをしているのかという詳細までは、そのときには明かしてもらえなかったが、チームとプジョルがこのレースに必勝態勢で備えようとしていることは、その極秘トレーニングからも明らかだった。
「今年もイラン勢が圧倒的に強いのはいうまでもないし、錚々たるワールドツアーやプロコンチネンタルチームを相手に、『僕たちは絶対に優勝してみせます』なんて無茶なことはとても言えないけれどもね」と、口では言いながらも、あくまで目標を高く持って自分たちに可能な最大限の努力を続けていたというあたりは、やはりいかにも片山らしい。その努力と志(こころざし)が、「プジョルの総合優勝」という形になって実り、彼らはチーム結成後5年目でついにこの快挙を達成した。
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