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【自転車】片山右京「僕たちは純日本国籍チームを目指す」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 2014年のTeamUKYOは、Jプロツアーで個人タイトル2連覇を達成したものの、日本国内のUCIレースや海外の遠征レースでは、トップ3フィニッシュといった目立つ成績を残すことができなかった。

「残念だけど、今の段階でハッキリと分かっていることは、今の僕たちにはジャパンカップで優勝できる実力はまだない――という事実。ジャパンカップは日本で唯一のUCI超級という格式で、欧州のプロツアーチームもたくさん参戦する非常にレベルの高いレースですが、そこで勝つ実力が自分たちにまだ備わっていないことを、悔しいけれど、まずはしっかりと認識しなければならないと思っています。そして、このジャパンカップで勝つためには、まずは春のツアー・オブ・ジャパンツール・ド・熊野、夏のツール・ド・北海道などで勝てるチームになっていなければならない。

 これらのレースだって、もちろん簡単に勝てるようなものではないし、僕たちよりもはるかに歴史や経験の豊富なNIPPOさんや、ブリヂストン・アンカーさんたちのほうが一歩先にいるのが現実です。だから、まずはそこで彼らと互角に戦って、総合優勝を勝ち取れる実力を蓄えなければならない。それを踏まえた上で、今は来年に向けた準備を進め、シーズン中も軌道修正や補充を繰り返していくことになるのだろうと思います」

 ところで、片山が上記で述べたNIPPOだが、2015年は『NIPPO・ヴィーニ・ファンティーニ・デローザ』というチーム名で、イタリア籍のプロコンチネンタルチームとして活動することが先ごろ発表された。チームキャプテンには、ジャパンカップで2度の優勝を飾り(2005年・2008年)、ジロ・デ・イタリアでも総合優勝経験のあるダミアーノ・クネゴ(イタリア)が就任する。

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