傳谷英里香さん、不安だったトライアスロンが「今はすごく近くに感じる」 (2ページ目)
中島コーチ 立っているところに横から波がきて、バーンと体が持っていかれる経験が誰しもあると思うので、それに突っ込んでいくのはやはり怖いですよね。
傳谷 でも、いざ波をくぐってみると、コーチも言っていたように「下は平和」でした。それはビックリしましたね。
中島コーチ 逆に、波が崩れて沖のほうに回るので、体を押してくれる感覚があったと思います。
傳谷 まさにそうでした。できた時には達成感や高揚感がすごくありましたね。指導されていたコーチも、印象に残っている回はありますか?
中島コーチ ロードバイクで坂を上る回(第11回●ロードバイクのギアの変え方)で、ギアをテンポよく変えて「(ペダルが)軽くなった」と笑顔になったところですね。もちろんギアを変えても、自転車で坂を上るのはつらいんですが、タイミングよくギアを変えていくと楽になることを感じてもらえたんじゃないかと。
傳谷 ただギアを変えるんじゃなくて、「このタイミング」という感覚を掴むのが大事なのを感じました。それまで、あんなに楽に自転車で坂を上ったことはなかったです(笑)。
中島コーチ 自転車も、ギアが何枚もついている性能がいいものですからね。そういったものをうまく活用しながら、いかに楽にできるかを体験してこれたと思います。
傳谷 面白かったです。
中島コーチ 現在は、なかなかレースが行なえない状況なので、今回でレッスンはひとまずお休みという形になります。
傳谷 とても残念ですが、トライアスロンを身近に感じることができて、楽しくて得るものも多かったです。女性の方や筋力に自信がない方でもできると思いますし、何か目標をクリアしたい方、自分を変えたいと思っている方も、やってみて見えることがあると思います。ぜひ挑戦してみてほしいです。
中島コーチ その傳谷さんの言葉で、すごく縁遠いもの、というイメージのトライアスロンとの距離が、ぐっと近づいた方もいるでしょうね。
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