ほのか「ドキドキで寝られなかった」。最後の挑戦で有終の美は飾れた!?

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

ほのか連載:『ハピ・スポ・タイム』第10回 ボルダリング編(10)

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 ほのかさんが、ボルダリングに挑戦を始めてから10回目となった『ハピ・スポ・タイム』。この企画は当初、ボルダリング未経験の彼女が初体験した感想を伝えるという内容だったが、撮影が始まってみると、あれよあれよと上達していくその潜在能力の高さに合わせて中級クライマーを目指す主旨に軌道修正。

 村井隆一コーチからは、ボルダリングジムの使い方やコースの見方、安全に降りる方法といった初歩的なことから、体の使い方やホールドの持ち方、オブザベーションの仕方といった中級レベルを目指すために必要なことを教わった。

ボルダリング編の最終回に臨んだほのかさんボルダリング編の最終回に臨んだほのかさん

 

 第7回では、クライミング用品を扱う株式会社キャラバンの方を迎えて、初めてのマイ・クライミングシューズ選びのレクチャーも受け、念願のマイシューズもゲット。

 その甲斐あって晴れて6級クライマーとなった彼女が、集大成の今回挑むのが5級。

「ドキドキして寝られなかったですよ、私」と、緊張気味のほのかさん。

 5級は中級者の入口といえるグレードで、攻略は簡単ではないものの、これまで習ってきたことをしっかり発揮すれば、「登れないグレードではない」と村井コーチから心強い後押しを受ける。

「よーし! がんばろう! 絶対にクリアします!」

 課題に向かうため気合を入れる。まずは前回習ったオブザベーションで、課題を攻略するための手順や動きを考えながら自分が登るイメージを高めていく。

「んー、まずここに両手をかけて。村井コーチにならったヒールフックでスタートの体勢をとって」

「手でしょ、手でしょ、こういうちっちゃいのは足でしょ。あれを両手でつかんで、最終的にはここに足を乗せて......」

 ゴールまでの道筋をはっきりと見出したほのかさん。

「じゃあ、行ってきます! 行ってきます? がんばります!」と、課題に取り付くも、スタートを切る体勢になるのにひと苦労。

「スタートから難しいですよね。待って、待って。痛い、痛い」

 右足のヒールフックでバランスを取りたいのだけど、かかとがホールドにめり込んだようだ。それでも一生懸命にスタートのポジションを取ろうとする彼女に、思わず村井コーチから、「先に左足を乗せてから、右足でヒールフックするといい」とアドバイスが入る。

 その言葉とおりにやってみるとスタートの体勢が取れたけど、「きっつぅ!」の言葉が漏れた。

 それでも、スタートから1手目、2手目と順調に登っていく。次のホールドを取った瞬間に足が壁から離れて体が大きく振られても耐える姿や、腰の位置にあるホールドまで高く右足を上げてからしっかり乗り込んでいく様は、すっかりクライマー。

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