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ミズノ社製スパイクの中高生の着用率が驚異の50% その圧倒的なシェアの理由と飛躍のきっかけ

  • text by Sportiva

ミズノのスパイクが中高生の間で支持されているミズノのスパイクが中高生の間で支持されている

驚異のシェア50%

 今、サッカーに励む中高生から熱い視線を注がれているのが、ミズノだ。

 同社の調べによると、2025年の高校サッカー選手権大会東京都予選ベスト32(スタメン352人)のミズノ社製スパイクの着用率は50.9%、同大会の大阪府予選でも48.0%と約半分のシェアとなった。またU-16ルーキーリーグに出場した3000人弱のデータを取った結果、こちらも51%と驚異的な数値となった。

 高校でも全国トップクラスの実力を誇るチームとなると、各メーカーが戦略的かつ積極的にアプローチをかけて着用率を上げることもあるため、全国大会となると様々な思惑が交錯する結果となる。しかし前述のようにミズノが独自で取得したデータは、大手メーカーの息のかからない中堅クラスから、ごく少数の全国クラスのチームが対象のため、この結果は全国の部活生のリアルな声を反映していると言っていいだろう。

 なぜここまで中高生の間でミズノのスパイクが人気となったのだろうか。その理由を歴史から紐解いてみたい。

「神が作ったシューズ」

 ミズノのサッカースパイクの歴史は古く、その代表的なスパイク「モレリア」は今年で40周年を迎えた。さまざまなテクノロジーが開発され、スパイクが進化していく中で、ひとつのシリーズがこれほどまで長く続くことは稀だ。

 1985年に誕生したミズノ初のスパイク「モレリア」が世に広まった理由はさまざまあるが、最初のきっかけとなったのが、ブラジル代表の世界的なストライカー、カレッカの存在だった。同社のグローバルマーケティング本部の上田昌幸氏はこう語る。

「カレッカ選手が最初にミズノのスパイクに興味を抱いたのは、ケガの影響もあって、思うような結果を出せていない時期でした。そんな時に、たまたま同じチームにいた水島武蔵選手が履いていたミズノのスパイクを見て、『一度そのスパイクを履かせてほしい』と言ったそうです。それでミズノのスパイクを履いて試合に出場したところ、復帰戦でいきなりゴールを決めたと聞いています。カレッカ選手はその履き心地のよさに、『これは神が作ったシューズだ』と言ったところから、モレリアのストーリーが始まりました」

 水島武蔵は日本人として初めてブラジルで活躍したプロサッカー選手で、当時はサンパウロに在籍していた。

 その後、カレッカがミズノのスパイクを愛用したことにより、ブラジル代表選手の間で話題となり、1990年のイタリアワールドカップではブラジル代表22選手中15選手がミズノのシューズを着用するに至った。

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