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ミズノ社製スパイクの中高生の着用率が驚異の50% その圧倒的なシェアの理由と飛躍のきっかけ (3ページ目)

  • text by Sportiva

最高のシューズを作り上げるために職人の手により一足一足丁寧に仕上げていく最高のシューズを作り上げるために職人の手により一足一足丁寧に仕上げていく

大きく飛躍したきっかけとは

 同時にミズノは多くの選手にスパイクを体感する機会を設ける活動を積極的に行なってきた。

「我々は『グラスルーツ活動』と呼んでいますが、実際に大会や、ミズノのユニフォームを着用している学校に出向いたりして、ミズノのシューズを履いて試合をしてもらったり、強度を試してもらったりしています。これは毎年少なくとも3000人、2024年度4700人以上の部活生に体感してもらいました。それから得意先(ショップ)のスタッフの方に対しての勉強会、啓蒙活動も行なってきました」

 パフォーマンスを支えるための丁寧なスパイクづくりと、このグラスルーツ活動がミズノの支持者を少しずつ増やしていった。

 そして大きなターニングポイントとなったのが、新型コロナウイルスの蔓延による部活生の意識変化だった。

「我々はグラスルーツ活動で継続的にアンケートを取ってきたのですが、そこからわかったことがあります。それはコロナによって意識が変わったことです。『大会がいつ中止になるかわからない』『次にいつ試合ができるかわからない』という状況になって、サッカーを満足にできなくなってしまいました。それにより、限られた活動のなかで『練習でも日々ベストを尽くさなくてはならない』『試合ではつねに勝負しないといけない』そんな思いになったようです」

 どんな時でも最高のパフォーマンスを発揮したい――。

 そんな部活生たちの思いが、ミズノがスパイク作りにかけてきた「選手のパフォーマンスを最大限に発揮できる最高のシューズを作り上げたい」という情熱と合致。フィッティングへのこだわりを見せ始めた部活生の間で、ミズノのスパイクが広がり始めた。

「それまでミズノに見向きもしなかった部活生たちが、履き心地の評判を聞いて一度履いたことによってすごく満足をされて、次もミズノを選んでくれた。そのサイクルが生まれたのかなと思っています」

 またコロナ禍で外資系メーカーなどが流通を制限していたなかで、「我々はできる限り供給を怠らないようにした」と、部活生をサポートし続けたことも、ミズノのシェア拡大のひとつの要因となった。

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