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ミズノ社製スパイクの中高生の着用率が驚異の50% その圧倒的なシェアの理由と飛躍のきっかけ (2ページ目)

  • text by Sportiva

今年で発売から40周年を迎えたモレリア(公式HPより)今年で発売から40周年を迎えたモレリア(公式HPより)

 どうしてサッカー大国ブラジルの代表選手たちがワールドカップという大舞台で、ミズノのスパイクを着用しようと思ったのだろうか。そこには開発時に掲げたコンセプトとその具現化にあった。

「モレリアを最初に作るときに掲げたのが、『軽量・柔軟・素足感覚』です。ブラジル人の多くはストリートサッカーをして育ってきましたが、そこでは素足でプレーすることも多かったそうです。その素足感覚に近づけるために、スーツのポケットに折り曲げて入れることができるほどの軽さと柔らかさもスパイクに求めました。その結果、プロダクトの満足度が高くなり、着用する選手たちが増えていきました」

 ミズノの創業者・水野利八が繰り返し伝えていた言葉が「ええもんつくんなはれや」。この精神が、開発時からスパイク作りで存分に発揮された結果だったのではないだろうか。

ブレない信念

 日本国内では1993年にJリーグが誕生し、日本代表が1998年のフランスワールドカップに初出場以降、安定して好成績を収めるようになったこともあり、サッカー熱が高まっていった。同時にサッカースパイク市場も活況を呈し、各社が次々新しいスパイクを発売するようになっていく。

 とくに外資系メーカーは、海外のスター選手と大型契約を結んで露出を図るなど大掛かりな動きを見せていた。そんな状況を見てミズノとしても「予算があればビッグプレーヤーと契約をしたい」という思いはありつつも、ブレない信念を貫き通してきた。

「スター選手が着用することはわかりやすい手法だと思いますが、スパイクの本質はパフォーマンスを支えることだと思っています。我々は、選手のパフォーマンスを最大限に発揮できる最高のシューズを作り上げることを日々念頭においてきました」

 ミズノは社内でこの思いを共有。誕生から多くの支持を受けてきたモレリアのコンセプト『軽量・柔軟・素足感覚』を、現在発売しているモナルシーダ、ミズノアルファにも受け継いでいった。

 そして契約する選手に関しては、「プロダクトに満足していただいていること」を前提と考えていたが、結果的に中村憲剛、吉田麻也、岡崎慎司、守田英正、田中碧ら日本を代表する選手たちが愛用。元ブラジル代表のリバウドら往年のプレーヤーをはじめ、元スペイン代表のセルヒオ・ラモス、現ポルトガル代表のジョアン・フェリックスら名だたるスター選手たちにも支持されている。

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