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児玉碧衣が女子オールスター競輪で復活を期す バンクに行かなくなった日々を明かすも今は新車も購入し「稼がないと!」

  • PR ハル飯田●取材・文 text by Haru Iida

新境地で女子オールスター競輪に挑む児玉碧衣 photo by Takahashi Manabu新境地で女子オールスター競輪に挑む児玉碧衣 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る ファン投票によって選ばれた選手による「女子オールスター競輪」が、8月8日(金)から10日(日)にかけて宇都宮競輪場で開催される。今年からガールズケイリン4つ目のGⅠとして格付けされ、優勝者には年末に開催される最高峰のレース「ガールズグランプリ2025」への出場権も与えられる、真夏のビッグレースだ。

 ファン投票での得票数上位20名などをはじめとする出場全42選手のなかで、最注目の存在が9年連続でファン投票1位を獲得した児玉碧衣(108期・福岡)だ。

 GⅠを2勝、ガールズグランプリを3度制した経歴を誇るガールズケイリンを象徴する選手だが、この1年の間で、これまで経験したことのない苦悩に直面していた。児玉はそれを乗り越えて辿り着いた新境地でこのGⅠ開催へ臨む。その意気込みを聞いた。

悩まされ続けたモチベーション低下

――2025年も折り返しに入りましたが、ここまでを振り返ってどのような感想ですか。

 モチベーションがなかなか上がってこなくて、優勝できない時期もありましたし、いい成績が残せませんでした。4月に岐阜で開催されたGⅠ「オールガールズクラシック」の少し前からようやく気持ちを立て直せて、今はいい感じで走れていると思います。

――モチベーションの低下については隠すことなくメディアなどで発信されていましたが、どこから始まったものだったのでしょうか。

 昨年4月に地元・福岡の久留米で開催されたGⅠ「オールガールズクラシック」を優勝してから、長い間ずっと気持ちが入らなかったんです。グランプリを獲って、GⅠも獲って、そして地元でのGⅠも獲ったことで「ガールズケイリン人生でこれ以上は獲るものがないな」と感じてしまって、目標を持てないままダラダラと走っていました。

 今年で12年目になりますが、これほど長くモチベーションが下がったのは初めてでしたね。過去にもガールズグランプリを獲った直後などは少しモチベーションが落ちる経験はあったんですが、普通は2~3カ月ほどで自然と上向いてくるんです。ただ、今回はそうならなくて、今だから言えますが「やれるところまでやろう」と惰性で走っていましたね。

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