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ユニクロ女子陸上部が妥協なきプランで頂点を目指す 廃部の危機から「2年で日本一」の目標を掲げた現在地 (3ページ目)

  • text by Sportiva

後悔しないプランで挑む

――6月1日~4日まで日本陸上競技選手権大会があって、1500mに後藤選手、吉川侑美選手ら、5000mに川口選手、吉川選手らが出場します。この大会は、世界選手権、アジア選手権などへの選考会となるので、それぞれの選手の夢を叶えるためには、絶好の機会となりますが、今後のひとつの大きな注目はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権を獲得している吉川選手の活躍でしょうか。

 吉川はパリオリンピックを目指していますが、勝負の世界ですので、結果はどう転ぶかわかりません。ただ10月のMGCまでに、ああしておけばよかった、これをやっておけばよかったという後悔だけはしないようにと伝えていて、それで作ったプランが基本的に今秋までボルダーで練習することでした。この日本選手権には帰ってきますが、また戻って現地での大会に出て腕試しを行なっていくようです。

 後藤に関しても、目標を世界陸上においていて、今は個別に動いて練習をしています。そのほかの選手もチームとして練習を行なっていますが、今はコーチが足りない状態。僕はいいコーチがいれば、積極的に入れてもいいと伝えています。昨年1年間見てきて、1500m、3000m、マラソンと距離が違えば練習の仕方も違ってくるので、選手2人につき、1人のコーチがいてもいいのかなと思っています。

――陸上競技部の活動において、課題があれば教えてください。

 一人ひとりの実力を上げることが永遠の課題ですね。先日(長沼祥吾)監督とクイーンズ駅伝について電話で話をしたんですが、監督自身も「真剣に日本一を獲りにいっています」と話していました。僕自身も日本一になると周りに宣言しています。携わって2年目の今年は、本気で日本一を狙っているんです。


ファーストリテイリンググループ上席執行役員/商品本部長
ユニクロ女子陸上競技部顧問
勝田幸宏氏

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