アディゼロの2モデルが異なる方向性でアップデート 「ボストン12」と「ジャパン8」が実現した進化とは

  • PROMOTION 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko アディダス●取材協力

アップデートされたADIZERO BOSTON 12(上)と、ADIZERO JAPAN 8(下)アップデートされたADIZERO BOSTON 12(上)と、ADIZERO JAPAN 8(下)

ドイツで新製品発表会を開催

 アディダスジャパンが、速さを求める全てのランナーに送る「ADIZERO」(アディゼロ)シリーズから2モデルをアップデートさせた。レース本番向けの特徴を備えながらも日々のトレーニングにも対応するADIZERO BOSTON 12(アディゼロ ボストン12)と、スピードトレーニングにベストなADIZERO JAPAN 8(アディゼロ ジャパン8)の2モデルだ。

 4月、アディダス本社のあるドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハでの新商品発表会にスポルティーバが潜入。世界中から集まったランニングメディアやインフルエンサーと共にその瞬間を迎えた。

 アップデートされた2モデルのプレゼンテーションは、シニアプロダクトマネージャーのシャルロット・ハイドマン氏によって行なわれた。

シャルロット・ハイドマン氏が両シューズの特徴を解説シャルロット・ハイドマン氏が両シューズの特徴を解説

ADIZERO BOSTON 12

 まず、トレーニングを意識しながらも、レース本番にも対応できる厚底マルチシューズであるBOSTON 12について。その特徴については「軽さ(Light)、快適性(Comfortable)、サポート性(Supportive)」の3点を挙げ、走るシチュエーションを選ばない汎用性の高いシューズであると話した。

BOSTON 12 ¥18,700(税別)BOSTON 12 ¥18,700(税別)

 今回は機能性もデザインも大幅アップデートされているが、なかでも注目はミッドソールに搭載されたフルレングスのENERGYRODS 2.0。アディゼロ アディオス Pro 3で採用されている5本骨バー形状カーボンバーを、グラスファイバーに昇華したバージョンだ。これまでBOSTON 11のENERGYRODSは前足部のみだったものがフルレングスになったことで、着地の衝撃を反発力に変えて推進力をより生み出す一方で、グラスファイバーの特徴でもある安定性も増した。

上からアッパー、「LIGHTSTRIKE PRO」、5本骨形状の「ENERGYRODS2.0」、「LIGHTSTRIKE 2.0 」、アウトソール「CONTINENTAL RUBBER」上からアッパー、「LIGHTSTRIKE PRO」、5本骨形状の「ENERGYRODS2.0」、「LIGHTSTRIKE 2.0 」、アウトソール「CONTINENTAL RUBBER」

 またENERGYRODS 2.0をサンドするのは、反発推進性に優れたフルレングスの最先端LIGHTSTRIKE PROフォームと、軽さ・柔らかさを増した新たなLIGHTSTRIKE 2.0 。より軽さ、柔らかさを追求しており、一般ランナーやトレーニング用途に適した硬さに調整されたENERGYRODS 2.0と共に、レース以外のシーンでも効力を実感できそうだ。

 アウトソールにはおなじみのCONTINENTAL RUBBERを採用。これまで前足部が左右に分かれていたが、一枚仕立てにすることでどんな天候や路面でもグリップ、蹴り出しの力強さを感じられるようになった。

 アッパーにLIGHTWEIGHT MESHを採用したことで通気性、軽量性、フィット性が追求され、よりすっきりとスマートなデザインに変更されている。シュータンもリニューアルされ、BOSTON 11からはフルレングスのENERGYRODS 2.0に変更されたにも関わらず、これまで以上の快適性を実感できそうだ。

 ハイドマン氏はこのリニューアルを「Tighter(密着した)、Faster(高速の)、Energy return(エネルギーの再来)」とも表現しており、会心の一作であることが伺えた。

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