永井彪也と岡崎慎司が異競技対談。共通した愛読漫画、互いに通った人生の岐路とは (3ページ目)
岡崎 めちゃめちゃうらやましいですね。僕は神経がすり減るくらいしんどい時がありますからね。命がかかっていて、恐怖もある競技なのに、それはすごいですね。逆に緊張することはあるんですか。
永井 ゴルフの第1打目とか。
岡崎 (笑)。そこが緊張するんですか。僕もそれは緊張しますけど......。
永井 そうですよね。慣れていないことをする時のほうが緊張しますね。
岡崎 僕もたまにゴルフをやるので、機会があればぜひゴルフをやりましょう。
永井 ぜひ、よろしくお願いします。
永井彪也は約1600人中上位20%が所属するA1級選手として活躍する
【中学から高校へ。現在の2人を作った人生の岐路】
永井 岡崎選手にとって、これまでの競技生活の中で最も大きな決断はなんですか。
岡崎 滝川第二高校というサッカー強豪校にチャレンジしたことですね。中学時代はそこまで強いチームに所属していたわけではなくて、無名の存在だったんですけど、全国レベルの高校に入って上を目指そうと思ったんです。そのチャレンジが、その後のサッカー人生の原点ですね。一つ上のレベルにチャレンジしてそこで成功をつかみ取った経験が、プロになったことや、日本代表、海外で活躍していることのベースにありますね。永井選手の大きな決断はいつ頃ですか。
永井 僕も同じような年齢の時ですね。高校の進路を考えていた頃に知ったのがボートレースだったんです。それまでボートレースは遠い世界だったんですが、レーサーになりたいと思って、中学3年生の時に試験を受けたんです。ただ、そこで落ちてしまったので、エンジンを勉強できる自動車科のある高校に行きました。
岡崎 そこで諦めなかったんですね。長年ボートレーサーになりたいと思っているのならわかりますが、そうでないとなると、よほど試験に落ちたのが悔しかったんですか。
永井 周りの人よりも早くにボートレースの存在を知ることができましたし、受験可能な年齢の一番下で受けていたので、もしかしたら、史上最年少○○の権利があるのかなと。だからそこを目指す価値はあるなと思いました。それがモチベーションになっていました。
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