柔道・新添左季の『ハイキュー‼』愛が深すぎる「パリ五輪はクロが言っていたごほうびタイム」 (2ページ目)

  • 坂口功将●文 text & photo by Sakaguchi Kosuke

【『ハイキュー‼』の推しキャラは?】

――柔道は個人競技で、バレーは団体競技という違いがありますね。

「柔道は団体戦もありますが、戦う時は1対1ですからね。柔道にはタイムアウトがないですし。あと、バレーは試合中にハイタッチする場面が多いですよね? あれにすごく憧れます。私はバレーをしたことがありませんが、自分がミスした時に果たして切り替えられるだろうか......と思います。でも、そういう時こそ『ハイキュー!!』の岩泉一くん(青葉城西高校)が言っていた『"6人"で強い方が強いんだろうが』ですね!」

柔道の女子日本代表70kg級でパリ五輪に出場する新添柔道の女子日本代表70kg級でパリ五輪に出場する新添この記事に関連する写真を見る

――『ハイキュー!!』で好きなキャラクターはいますか?

「それが、挙げるのは本当に難しくて......。特に烏野高校と音駒高校は"箱推し"させていただいています。強いて挙げるなら、影山飛雄くんと孤爪研磨くんのふたりでしょうか。というのも、(今春から上映されている)劇場版『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』を見に行った際に、ポーチを買ったんです。烏野高校と音駒高校からひとつずつ買おうと思っていて、買ったのがそのふたりだったので、『私の推しキャラなんだ』と」

――劇場版は大反響で、リピーターも多くいます。新添選手はいかがですか?

「それが、5回しか見に行けてなくて......(嘆き)。『ハイキュー!!』好きの友人と一緒に『何回見ても面白いね』と言い合っています。箱推しなので、推しキャラのふたりだけでなく、研磨くんと日向翔陽くん、研磨くんと黒尾鉄朗くんといったさまざまな組み合わせが絡む様子がたまりませんでした」

――その2校のようにずっと高め合ってきた存在は、新添選手にもいますか?

「あそこまでの絆を見せられると、『いる』とはなかなか言えません(笑)。ですが、国内外で何回も対戦する選手はいますし、そうした相手のおかげで今の私がいます。そうして五輪の日本代表内定までたどり着けたと思うので、対戦してきたみなさんに感謝しています」

――好きなキャラクターに挙げていただいたふたりについて、それぞれに惹かれる部分を教えてください。

「まず研磨くんは、自分と似ている部分が多いんです。というのも、高校時代の私はどちらかといえばサボりキャラで(笑)。どんな時でも『どうすればこの練習が楽になるだろう』と考えていたし、技をかけるにしても大技だと疲れるので、足技や小技を多くしたり......という具合でした。もちろん今は違いますよ!

 それに、"静かなのに強い"ところが純粋に好きです。何に対しても熱がない研磨くんが、チームメイトのことを『仲間』と呼んだり、バレーボールが『たーのしー』と口にしたことで、さらに好きになりました」

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