声優・梶 裕貴が始球式イップスを振り払うノーバン投球 『忘却バッテリー』で自身が演じる山田太郎との共通点を語る (3ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

【アニメ後半は心震わせられること間違いなし】

 梶さん自身も、小学生の頃にはサッカーチームに、中学時代にはソフトテニス部に所属。チームスポーツの経験があるからこそ、山田太郎の様な存在の重要さを、より感じることができている。

 「ソフトテニスではダブルスだったので、チームというよりはパートナーですけど、一緒になって戦っていく感覚──、そこに時間をかけて向き合い、絆を紡いでいった経験と記憶があります。僕自身としては、これまで野球をがっつりとやったことはないのですが、それでも同じスポーツとして通ずる部分はあると思いますし、作品を通しても、また、今日こうやって試合(西武対楽天戦)を観させていただいていても、(チーム内における軸の存在の大きさは)感じるところですね」

 最後に、視聴者へメッセージをもらった。

 「早いもので、もう今クールもいよいよ後半戦!というタイミングで、まさかの新キャラクターが登場したり、もともと野球同好会にいたメンバーも、より一丸となって次の試合に向かっていきます。ギャグ要素多めな序盤が嘘じゃないかと思うぐらい、後半はシリアスな展開が続きます。

 はじめは『なんか面白そうなギャグアニメやってるな』と思って作品に入った方も、今となってはそれぞれのキャラクターに愛着が湧いているのではないでしょうか。彼らにどういう過去があって、どんな思いで今、小手指高校野球部にいるのか、というのが明かされていくんですよ。僕自身も現場でお芝居を聞いていてグッときたので、視聴者の皆さんも、そのドラマに心震わせられること間違いなしかと。

 さらに、謎が多かった"要圭の記憶喪失"という部分にも踏み込んでいくことになるので、放送を見終わる頃には、もっと彼らのことが好きになっているはず。ぜひ毎週欠かさず、最後までご覧になっていただければと思います」

【プロフィール】

梶 裕貴(かじ・ゆうき)
9月3日生まれ、東京都出身の声優・ナレーター。幼少期を埼玉西武ライオンズの本拠地である埼玉県で過ごす。『ハイキュー!!』(孤爪研磨 役)、『僕のヒーローアカデミア』(轟焦凍 役)、『進撃の巨人』(エレン・イェーガー 役)など代表作多数。

◆スポルティーバのYouTubeチャンネルで、古田敦也さんと上原浩治さんの夢のバッテリーが『忘却バッテリー』を語り合う動画を配信中!
https://youtu.be/7MU5qg0v4mE

◆TVアニメ『忘却バッテリー』 毎週火曜深夜24時よりテレ東系列にて放送中。
(https://boukyaku-battery.com/)

◆原作マンガは「少年ジャンプ+」にて大好評連載中。「少年ジャンプ+」アプリなら初回全話無料。
(https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156630506434)

◆『忘却バッテリー』×パ・リーグ6球団コラボの情報はこちらから。
(https://boukyaku-battery.com/special/pa-collabo/)

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