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ゲイを公表するダンサーkeijiro。「普通じゃない」と言われ、笑われた過去からD.LEAGUEで活躍するまで (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

 keijiroは、自分らしく生きるためには、しっかりと受け入れてくれる人を見つけ、カミングアウトをしなくてはいけないと感じていた。そして高校に入って、同性愛に偏見を持っていない友達を見つけることができた。勇気を振り絞ってカミングアウトしたところ、初めて自分を理解してもらえた。それを契機に、keijiroの気持ちに大きな変化が生まれた。

「自分のことを受け入れてくれたことによって、自分の意識が大きく変わりました。それまでは男らしさを出すために、歩き方、しぐさの一つひとつを気にしていて、これはよくて、これはしてはいけないんだなと、ダメなことを作っていました。その制限が何もなくなったことで、楽になりましたし、なによりも生きるのが楽しくなりました」

 それ以降、keijiroは自分らしくあるために、小学1年から続けていたダンスを追求し、関西を中心にインストラクターやプレーヤーとして活動。アーティストMVへの出演やコンテストで実績を積んだ。さまざまな活動をしているなかでも、ゲイであることを隠すことはなく、積極的ではないにせよ、聞かれた時には「ゲイなんです」と伝えてきた。
「ダンスは自分を確認できる表現方法」と語るkeijiro「ダンスは自分を確認できる表現方法」と語るkeijiroこの記事に関連する写真を見る そして2021年11月からスタートしたD.LEAGUEの21-22SEASONから、Benefit one MONOLIZに加入。「ジェンダーレス」を掲げるチームのなかにあって、すでに不可欠な存在となっている。keijiroがダンスを通して伝えたい思いは、自信や勇気だ。

「僕自身が自信をなくしやすいタイプなので、セクシャリティに関係なく、自信をなくした時には、背中をポンと押してあげられるような、あの人が頑張っているから自分も頑張ろうと思えるような作品になっていたら、すごくうれしいなと思います」

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