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岡副麻希が熱く語る「心が震えた」スーパーGT激戦の現場秘話 (2ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 こまめに水分補給をするなどの対策をしてリポートしていますが、大変なのはドライバーにインタビューをする時。マシンを降りたドライバーの方が汗だくになっているのに、すぐにマスクをしてもらわなければならないので、すごく申し訳ない気持ちになります。 

マスクを付けて現場取材をする岡副さん(写真©テレビ東京)マスクを付けて現場取材をする岡副さん(写真©テレビ東京) いざインタビューが始まっても、お互いにマスクをして、サーキット内でもソーシャルディスタンスをとらなければならないので、話している声がうまく聞き取れずに会話がスムーズにいかないこともあります。コロナ禍での取材は、まだ手探りで、慣れないところも多いです。

 ピットレポーターとして1年間、スーパーGTのイベントを取材してきて、私のイメージと全然違っていたのは、レースはチームスポーツだということ。実際にレースを見るまでは、モータースポーツはコース上でのドライバー同士の戦いだと思っていたのですが、ピットの戦略であったり、メカニックのタイヤ交換の作業であったり、そのすべてがうまくいかないと勝つことができません。

 レース前の金曜日や土曜日にメカニックの方々がタイヤ交換の練習を何度も何度もしています。それを間近で見ていると、これも戦いの一部なんだと感じます。エンジニアさんは最先端のテクロノジーが満載されたレーシングカーをサーキットに合わせて調整し、最適な戦略を決めていきます。レース中の突然の天候が変化を見据えて、レーダーで天気予報を細かく見るなど、戦略を細かく分析しています。本当にプロフェッショナルな世界だと思います。

 これまで取材した中で一番印象に残っているシーンは、ツインリンクもてぎで開催された2019年の最終戦です。レクサス(トヨタ)勢によるタイトル争いは忘れられません。LEXUS TEAM LEMANS WAKO'Sの山下健太選手は2位以上にならなければタイトルを獲得できない状況だったのですが、同じレクサスの関口雄飛選手(LEXUS TEAM au TOM'S)が前に立ちはだかります。

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