南野拓実が直面する厳しい現実。「なぜ先発じゃないのかわからない」

  • 山口裕平●文 text by Yamaguchi Yuhei photo by AFLO

 オーストリア・ブンデスリーガ第28節。ザルツブルクはホームでマッタースブルクと戦い、2-1で接戦を制し首位をキープした。南野拓実は68分に途中交代でピッチに入っている。

グレーディッヒ戦でゴールを決めた南野拓実だが、その後2試合はベンチスタートグレーディッヒ戦でゴールを決めた南野拓実だが、その後2試合はベンチスタート ザルツブルクで2年目のシーズンを戦う南野はいま、新たな問題に直面している。結果を出しながらもベンチで試合開始のホイッスルを迎える日々が続いているのだ。

 南野はここまでリーグ戦26試合に出場し、9ゴールを記録。出場数はチームで3番目に多く、ゴール数でもリーグ得点ランク5位に入っている。これらの数字だけを見れば、南野が好調を維持しているように思える。しかし、先発出場に限れば17試合にまで落ち込む。最近5試合では2ゴールをマークしているのにもかかわらず、先発出場はわずか1試合にとどまっているのだ。

 今季の南野は、開幕直後こそ出場機会が巡ってこなかったものの、結果を残してポジションを確保すると10月中旬まではハイペースでゴールを重ねてフル代表にも選出された。しかし、その後11試合にわたってノーゴールが続くことになった。南野はこの時期をこう振り返る。

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