後生おそるべし。欧州サッカー注目の10代プレーヤーはこの4人!

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 いよいよ佳境に突入した今シーズンのヨーロッパサッカーだが、各リーグで熾烈な戦いが続く中、メジャークラブの主軸として活躍している4人のティーンエイジャーが注目を浴びている。

マンUの将来を担う逸材として一気に注目度が上がったラッシュフォードマンUの将来を担う逸材として一気に注目度が上がったラッシュフォード まずその筆頭として話題となっているのが、不調に喘(あえ)ぐマンチェスター・ユナイテッドに彗星の如く登場した救世主、マーカス・ラッシュフォードだ。

 1997年10月31日生まれのラッシュフォードの名前が一躍世界に広まったのは、2月28日のプレミアリーグ、アーセナル戦のこと。ウェイン・ルーニーやアントニー・マルシャルといった主力FWをケガで欠いたルイス・ファン・ハール監督は、このビッグマッチでラッシュフォードを1トップに抜てきすると、その期待に応えて2ゴール1アシストの大活躍。アーセナル優位の予想を覆し、ひとりの若者がチームを勝利に導いたのである。

 世界中のサッカーファンが注目した大舞台で鮮烈なプレミアデビューを飾ったラッシュフォードだが、その伏線はあった。アーセナル戦の3日前に行なわれたヨーロッパリーグのラウンド32第2戦、対ミッティラン戦。この試合でも第1戦を2-1で落としていたチームを救ったのが、2ゴールを決めたラッシュフォードだった。

 こうして2試合連続、わずか4日間で一躍"時の人"となったラッシュフォードは、マンチェスター生まれの18歳。マンチェスター・ユナイテッドのアカデミーで育った生粋の地元プレーヤーだ。この活躍により、さっそくクラブは週給1000ポンド(約15万円)という現在の契約を見直し、週給2万ポンド(約313万円)で2020年までの新契約を提示したという報道も出ているが、それこそ期待の高さの証明と言える。

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