ダッシュしまくる香川真司、苦境を乗り越え3カ月ぶりゴール
ブンデスリーガ第26節、ドルトムントは2−0でマインツを下した。
香川真司、壁を乗り越え3カ月ぶりゴール。数字が証明した「順応力」 スタジアムが異様な雰囲気に包まれたのは試合後半のことだった。いつもは賑やかなゴール裏だけでなく、マインツサポーターも含めて、敵味方関係なく静まり返った。73分、香川真司が追加点を挙げた際も、選手交代の際も、アナウンスは静かに行なわれた。試合終了の数分前からは、スタジアム全体が『ユー・ウィル・ネバー・ウォーク・アローン』の大合唱。聞けば、観戦に訪れていた80歳の方が亡くなったという。
「勝利という意味ではよかったのかもしれないけど、それ以上に、ファンにとってもチームにとっても暗く悲しい出来事だったんじゃないかと......」
試合後の香川は何と言っていいのかわからないという面持ちで語った。
好調のマインツはバイエルンに今季2つ目の黒星をつけたばかり。それもミュンヘンで、だ。3位のヘルタとは勝ち点差2の5位。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得も手が届くところまできている。一方のドルトムントは、勝ち続けてはいるものの、システム、戦術の試行錯誤が続いている状態。前半戦の安定感を捨て、新たなトライの真っ最中だ。
1 / 4