ダッシュしまくる香川真司、苦境を乗り越え3カ月ぶりゴール (3ページ目)
「それ(指示)はそれで意識をしながら、ただ試合展開によって自分でどんどん動き出しだったりを変えていけたらいいなと思っていたので。後半は相手の運動量も落ちたので、あまり動かずにボールを受けようというのは意識していました。そういうことは自分の中でもっと判断して、やっていきたい」
比較的動かずトップ下にいて、両サイドの攻撃のサポートに回ることを求められ、がんじがらめになっていた印象があったが、この日は積極的に動いた。結果的に面白いことが起こった。
「スプリント数を試合後に見たら、35回という、僕の普段の平均よりははるかに多い数字だったので、ゴール前に入り込む意識、スピードの変化の意識が表れていると思う。(この本数は)自分でもびっくりしたところではありますけど、そういうところはこのチームに要求されるところであると思うので、そういうプレーを繰り返しながら、もっともっとできると思います」
実際、前回リーグ戦でフル出場した第21節ハノーファー戦でのスプリントは24回、第19節インゴルシュタット戦では55分出場で11回だった。少しさかのぼるが、好調だった第12節シャルケ戦でも、フル出場で18回だ。スプリント数激増の理由は、戦術へのフィットを考えたうえで自分のプレーを出したこと、そしてこの3試合、出場が少なかった中でうまくフィジカルを調整したことにあるようだ。
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