ダッシュしまくる香川真司、苦境を乗り越え3カ月ぶりゴール (2ページ目)
この日のシステムは、香川の説明によれば「この前と同じように、2センターを俺とマルコ(・ロイス)でナンバー10の位置で受けて、両サイドハーフをミキ(ミキタリアン)とシュメレ(マルセル・シュメルツァー)がいる形」となる。
パッと見は4バックにも見えるのだが、この説明にしたがえば3−4−3。中盤の右にミキタリアン、左にシュメルツァーが入り、香川はミキタリアン側の、ロイスがシュメルツァー側のトップ下に入る。1トップはオーバメヤンだ。
結果からいえば、約1カ月前に行なわれたホームのポルト戦からトライするこの形が、時間とともにようやくチームにフィットしてきたように見える。多少対応が遅れたが、香川もチームの波に乗れるようになったという感じだろうか。
アウェーのポルト戦、このシステムでプレーした香川は、トーマス・トゥヘル監督から「サイドには張らず中でプレーしろ」と強く指示、というより叱咤されたようだ。そんな中で「自分のプレーを出さなければ」と、悶々としていた。
続くホッフェンハイム戦ではハーフタイムで交代。その後、出場機会が減っていったことを考えると、どちらかといえば苦手な「形」だったのは間違いない。だがこの日は、ベンチからの指示を守るのと同時に、自らの判断をうまく加えられた。
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