ヘタフェを粉砕。「史上最強」バルセロナを止める手立てはないのか
3月12日、晴天のカンプノウ。FCバルセロナの選手たちは試合前だというのに、笑顔すら浮かべていた。緊張感を欠いているわけではない。自然体で気負わず、適度に集中を高め、何より自信が横溢(おういつ)しているのだろう。
ヘタフェ戦でも攻撃陣を牽引、1ゴールをあげたメッシ キックオフ直後から試合の最後まで、ヘタフェを相手にしなかった。ルイス・スアレス、セルジ・ブスケッツを温存しながらも、まるで攻撃練習のような時間が続き、前半で早々と決着をつけた。珠玉の攻撃を牽引したリオネル・メッシがPKを外したのはご愛嬌だった(今シーズン、8回で4回目の失敗)。ほとんど決定機を作らせずに6-0と圧勝。無敗記録を37、リーグ連勝記録を12に伸ばした。
「今シーズンはどういったらいいのかな、かつてないほど楽しいシーズンになっている気がするんだよ」
バルサを牽引してきた主将アンドレス・イニエスタが、充実感に満ちた表情を浮かべるほどだった。
では、今や伝説と化しつつあるバルサを止める手立ては本当にないのだろうか?
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