ブンデス3位の原口元気。「お前、日本人っぽくないなと言われます」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 2015年は原口元気にとって大きな転換点となる1年だった。14年夏、中学時代から所属していた浦和レッズから、ドイツのヘルタ・ベルリンへ。最初の14~15シーズン途中には、チームの成績不振による監督交代を経験。ダルダイ新監督就任直後から6試合連続で試合出場がなくなった。

 だが、第25節、第26節に途中出場すると、第27節からシーズン終了までは先発が続いた。そしてダルダイが続投した今季の前半戦、不出場は1試合のみ。さらに出場した試合は、リーグ戦、カップ戦ともに、1試合を除いて先発した。

 原口のレギュラー定着と比例するかのようにベルリンも戦いを安定させ、今季は前半戦を3位で折り返した。昨季は15位フィニッシュ。ここ5年は1部と2部を行ったり来たりしていたヘルタにとって、意外な結果という他に表現が見当たらない。ブンデス前半戦最大のサプライズといっていい。

 ヘルタの何が変わったのか。一時帰国中の原口に聞いた。

ヘルタ・ベルリンの前半戦3位折り返しに貢献した原口元気ヘルタ・ベルリンの前半戦3位折り返しに貢献した原口元気「全然、チームとして変わりましたね。攻撃も守備も、やるべきことが明確になっています。選手の側からしたらすごくやりやすいですし、チームとしてもそれが連動しているので、やりやすさを感じています」


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