競泳・三井愛梨の素顔 パリ五輪に挑む「文武両道アスリート」のまさかのルーティンとは (4ページ目)

  • 佐藤主祥●文 Kazuyoshi Sato

【もっと鍛え、自信をつけてパリ五輪へ】

――オフの時にしていることはありますか?

 とくに趣味といえるものはないのですが、オフの時は友達と遊びに出かけたり、おうちでゴロゴロしながらYouTubeを見たりしています。なかでも食べ物を作るショート動画にハマっていて。それこそ2月から約4週間行っていたメキシコ合宿の時とか、その後の代表選考会までの間にも時間があればずっと見ていましたね。

 そうしたら、なんだか自分でも作りたくなっちゃって。普段は料理しないんですけど、代表選考会を終えたあと、ベーグルとクッキー、レアチーズケーキを作ってみたんです。慣れないので朝から1日中立ちっぱなしの作業になっちゃいましたけど(笑)。ベーグルはあまりうまく作れませんでしたが、ほかのお菓子は上手にできました。

――お菓子やスイーツ系が好きなのですか?

 そうですね。1番好きなのは抹茶です。スターバックスでいうと、抹茶フラペチーノも好きですが、私は抹茶ティーラテ派です。抹茶パウダーはカスタマイズで必ず増量します。オフの時にしか飲みませんが、楽しみのひとつになっています。

――ぜひ、パリ五輪後にも美味しい抹茶ティーラテを飲んでいただきたいです。最後に、本戦に向けて意気込みをお願いします。

 パリ五輪ではメダル獲得と、日本新記録更新を目指して頑張りたいです。今シーズンのラップタイムの世界ランキングでは5位ぐらいに位置しているんですけど、本戦が始まる頃には決勝ラインぎりぎりの順位になっている可能性があります。海外の選手もコンディションを上げてくると思うので。でも私も、それまでにもっと鍛えて「自分もやってきたんだ」という自信をつけて、パリ五輪を迎えたいなと思っています。

【Profile】
三井愛梨(みついあいり)
2004年6月12日生まれ。新体操のための体力作りではじめた競泳で頭角を現し、中学時代には全国中学校水泳競技大会に3年連続で出場し、中学2年で100mバタフライ優勝、中学3年で200mバタフライ優勝。桐蔭学園高等学校に進学後も、2022年ジュニアパンパシフィック水泳選手権の100mバタフライで2位、200mバタフライでは優勝と輝かしい成績を残し続けてきた。法政大学進学後の2023年日本選手権の200mバタフライでは派遣標準記録を上回り初優勝。自身初となる世界選手権代表へと内定。そして、今年3月に行われたパリ・オリンピック代表選考会で派遣標準記録を上回り優勝。晴れて日本代表入りを決めた。

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