競泳・三井愛梨の素顔 パリ五輪に挑む「文武両道アスリート」のまさかのルーティンとは (3ページ目)

  • 佐藤主祥●文 Kazuyoshi Sato

【「五輪に出たい」という憧れを現実に】

――そのパリ五輪代表選考会では実際に1着となって出場権を獲得し、自己ベストも更新されました。あらためてその時のお気持ちをお聞かせください。

 まず、レースを終えて電光掲示板に表示されたタイムを見た瞬間、「あぁ......」という感じで、喜びより悔しさの方が先に出てしまいました。タイム的には2分05秒台を目指していましたし、泳いだ感覚からしてももっといいタイムが出ると思っていたので。

――「2分05秒台」はどんな世界なのでしょう?

 2分05秒台を出せば、ラップタイムの世界ランキングでひとつかふたつぐらいは順位が上がりますし、競泳にとっての「1秒」ってすごく大きいので、きっと、泳ぎ切った時の景色は変わってくるんじゃないかと思っています。目標は達成できませんでしたが、代表選考会の時の感じでいけば、次は上回れる自信はあります。

――その瞬間を楽しみにしております! パリ五輪出場が決まったことについてのお気持ちはどうですか?

 五輪は小さい頃からずっと夢見てきたので、素直に嬉しいです。けど、思い描いていたほどの実感がないというか、喜びの感情がそこまで湧き出ていないのが本音です。あまり五輪の舞台をイメージしきれていないからだと思うんですけど。

 ただ、すごい憧れはあります。2016年リオデジャネイロ五輪の時、小学6年生だったんですけど、ちょうど全国大会の決勝に残って結果が出始めていた頃だったので、それも相まって五輪に対する憧れの気持ちが強くなりましたから。

――その憧れを現実にされたわけですね。ちなみに、パリに行ってレースを終えた後に行ってみたいところはありますか?

 エッフェル塔や凱旋門、ルーブル美術館といった観光スポットを回りたいです。一眼レフカメラを持参しようと思っているので、たくさん綺麗な写真を撮りたいなと思っています。

――それをご自身のインスタグラムに投稿したり?

 いえ、ただの自己満です(笑)。

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