来夏の五輪開催があれば、あの競技は「チケットなし」で見られるか? (5ページ目)

  • 門脇 正法●取材・文 text by Kadowaki Masanori
  • 門脇 そら●撮影 photo by Kadowaki Sora


 そんな第三台場でのフリー観戦について、いくつかの注意点をまとめてみた。

①第三台場の入口には、なんとヒアリに注意喚起する看板が立っている。ヒアリが本当にいるかどうかは別としても、第三台場は原っぱのようになっているので、虫よけ対策が必要だと考えられる。

②第三台場の海岸側は急な崖になっている。危険防止のための柵があるので、マラソンスイミングのレースに興奮しても、その外には出ないよう、くれぐれも安全には気をつけてもらいたい。

③第三台場には、日差しを避ける場所が木陰しかない。マラソンスイミングの競技は2時間程度続くので、直射日光から身を守る帽子やサングラス、日焼け止め対策や熱中症対策の水分補給も忘れずに。

④ふだん第三台場は出入り自由な公園だが、五輪競技開催時に何らかの規制がかかる可能性がないとは言えない。取材時点ではそのような情報はないので、そのまま本番を迎えてほしいものだが......。

第三台場から見たマラソンスイミングのコース方面第三台場から見たマラソンスイミングのコース方面
 最後に、水温が31度を超えてしまうと、マラソンスイミングでは選手の安全を確保するためレースが行なわれなくなってしまう。そのため、テストイベントのように、レースの開始時間を早めたり、変更したりするケースが考えらえるので、スタート時間の変更などの情報はこまめにチェックして、当日の会場までの移動には余裕を持ってほしい。

 何はともあれ、第三台場は、チケットがなくてもオリンピックを生観戦で楽しんじゃおうという今回の企画にはピッタリであるばかりでなく、お台場の歴史も堪能できる、二度おいしいスポットであることは間違いない。

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