2018.02.25

平昌の裏で…。東京五輪のホープ・
池江璃花子が日本新を連発していた

  • 田坂友暁●取材・文 text by Tasaka Tomoaki
  • 中村博之●写真 photo by Nakamura Hiroyuki

17歳にして次々と日本記録を更新する池江璃花子 日本人選手の活躍で盛り上がりを見せた冬季平昌五輪。その裏で、2020年東京五輪での活躍が期待されるヒロイン候補選手が、昨年の悔しさをバネに復調の兆しを見せていた。

 2月17、18日の2日間、東京辰巳国際水泳場で行なわれたコナミオープン2018。競泳の国際大会の選考会を兼ねた日本選手権を4月に控え、最後の長水路(50mプール)で行なわれる大会として多くの選手が出場する。

 まだトレーニング期のまっただ中であるこのタイミングに、池江璃花子(ルネサンス亀戸)が日本記録を連発する。初日の200m自由形、2日目には50mバタフライでそれぞれ日本記録を更新。さらに珍しく400m自由形にも出場し、「ペース配分がわからなくて、周りを見ながら泳ぎました」と言いつつ、実力をいかんなく発揮して4分09秒29の日本高校新記録を樹立した。

 今大会、特に200m自由形での池江の泳ぎには目を見張るものがあった。焦りもなく、力みもなく、ゆったりとした泳ぎなのに、ひとかきで大きく進んでいく。昨年、どこか力みが目立っていた泳ぎが消え、伸び伸びと水面を進む。池江が泳いでいた4レーンだけ、世界が違った。

 フィニッシュして電光掲示板に表示されたのは、自身が持っていた記録を1秒29も上回る、1分55秒04という日本新記録だった。昨年7月の第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)の同種目で2位に相当する好記録に、会場が大きく沸き、拍手が鳴り響いた。

「まさかここまで記録が出るとは思っていなかったのでビックリしました。前半からいこうと思っていて、その通りに泳げましたし、自己ベストも出て本当にうれしいです」