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池江璃花子が筆頭。リオでの活躍に期待大の新世代スイマーたち (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 さらに200m個人メドレー決勝では、高校1年の今井月(いまい るな)が、最後の自由形で追い込んで昨年の世界選手権2位の渡部香生子を0秒17逆転して2位に。記録は2分10秒76の世界ジュニア記録で、2分09秒87で優勝した寺村美穂とともに実力者の渡部と清水咲子(400m個人メドレー代表)を破る番狂わせを演じて代表権を獲得した。

 元々平泳ぎをメインにやっている今井が、200m個人メドレーを本格的にやるようになったのは、昨年10月のワールドカップ東京大会で2分11秒45の中学新を出してから。

「100m平泳ぎが終わって『やっぱり自分は五輪へ行けないのかな』と思っていたけど、レース前にコーチから『ルナは挑戦者だから何も失うものはないと』言われて、そうだなと。2コースで最後のターンした時はみんなが見えたから、とにかく2位になりたいと思って最後は死ぬ気で泳ぎました」

 こう言って明るく笑う今井は、「メインにする200m平泳ぎは1枠だから厳しい。どちらかといえば200m個人メドレーの方が可能性はあるのかな」と考えていたという。

「ずっと五輪を目標にしていたので、何か夢みたいです。去年の日本選手権では、100m平泳ぎで2位になれたのに派遣標準を切れないという本当に悔しい思いをして、改めて日本代表に入りたいと思っていました。今こうして五輪へ行けるようになったのがすごくうれしいです」

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