【水泳】パンパシ開幕!日本勢メダルラッシュなるか (3ページ目)
一方女子は、今季自己新を連発している渡部香生子に注目したい。初戦の100m平泳ぎは、これまで苦手意識を持っていた種目。だが、4月の日本選手権では1分06秒53を出し、ヨーロッパ遠征からの帰国直後だった6月のジャパンオープンでは1分05秒88まで記録を伸ばしている。
この記録は世界記録保持者のルタ・メイルチテ(ラトビア/今大会不出場)に次ぐ今季世界ランキング2位の記録。昨年の世界選手権3位のジェシカ・ハーディー(アメリカ)も全米選手権では1分06秒51を出して調子を上げてきているが、優勝のチャンスはある。
また4月の日本選手権で出した200mの2分21秒09は、世界記録保持者のリッケ・ペダーセン(デンマーク/今大会不出場)に次ぐ今季2位の記録。日本選手権で渡部を0秒49差まで追い込んだ金藤理絵や、昨年の世界選手権で3位のミチャ・ローレンス(アメリカ)との激しい競り合いになりそうだが、初の世界大会だったロンドン五輪や昨年の世界選手権で、結果を出せていない渡部としては、記録だけではなくメダル獲得で自信をつけておくのが、来年以降の大会につながるだろう。
女子平泳ぎでは、ロンドン五輪100mで銅、200mで銀メダルを獲得した鈴木聡美に、そろそろ目覚めてもらいたいところである。4月の日本選手権では50mこそ日本記録を出して優勝したが、100mと200mは完敗。それでも6月のジャパンオープンでは100mで今季世界ランキング5位の1分06秒48を出している。これは今大会出場選手の中で渡部に次いで2位の記録だ。200mでは今季、渡辺と金藤が好タイムを出していて、1国2名しか進めないA決勝進出は難しいかもしれない。だからこそ可能性が十分にある100mで、メダル争いに食い込む意地を見せて、復活を確かなものにしてもらいたい。
また200mバタフライの星奈津美は、日本選手権で出した2分05秒98が今季世界ランキング1位。五輪や世界選手権で結果を残している中国勢が出ていないだけに、9月のアジア大会へ弾みをつけるためにも確実に優勝しておきたいところだ。
連日、日本勢のメダル獲得から目が離せない。
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