【大学駅伝】関東インカレで見えた有力校の現在地(前編) 箱根奪還へ充実ぶりが際立つ早大に、中大と順大も好調をキープ (2ページ目)
【中大はスピードに加えて強さを意識】
中央大も強さを見せた。
1部ハーフで佐藤大介(3年)が日本人トップの2位と快走し、田中伶央(3年)が12位。1部10000mでは三宅悠斗(2年)が28分22秒27で5位、1部1500mでは寺田向希(3年)が4位、佐藤蓮(4年)が6位でダブル入賞。1部5000mでは岡田開成(3年)が切れ味抜群のラストスパートで留学生もおさえて優勝し、佐藤大介(3年)も7位に入った。1部3000m障害では、初めて関東インカレの舞台に立った主務の山﨑草太(4年)がサプライズの3位入賞を果たした。
岡田が汗をぬぐいながらレースを振り返った。
「1着を取ることを目標にしていたのでよかったです。城西大の柴田侑さん(4年)をかなり意識していたので、柴田さんがいたらもっと手前で仕掛けようと思っていたんですけど、(後ろを)見た時にいなかったので、ラスト400mから仕掛けました。ラストスパートは結構ドキドキしましたけど、後ろがいないのを見て安心しました」
留学生相手にも物怖じせずに戦えたのは、箱根後に行なったアメリカ合宿の影響が大きいという。
「僕は5000mのタイム(自己ベスト)が 13分19秒なんですけど、練習をしたアメリカのチームでは最下位で......。これが世界なんだと意識が変わりました。今回も、留学生相手でも勝ちきらないと世界では戦っていけないという意識で走ることができました。
ラストスパートは、箱根が終わってからスピードが出しやすいフォームに切り替えたのと、去年の夏からラストの強化を意識していて、(10月の)出雲駅伝あたりから少しずつ身についてきたのですが、それがようやく完成したという感じです」
いずれにしても勝つのは大事なこと。その経験が選手をどんどん上のレベルに押し上げていくのだが、「(昨季のエース)溜池さん(一太/現SGホールディングス)の代わりは自分しかいない」という自負もあり、今季の岡田は主軸として相当活躍するだろう。
藤原正和監督は「みんな、ウチらしい成長進化を見せてくれた」と表情を緩める。
「ここまで全体としてはうまくビルドアップできていると思います。ウチは速さだけではなく強さを意識していますし、昨年から取り組んできたことが成果になっているのを見ると、方向性としては間違っていないのかなと思います。青山(学院)さんや國學院さんと同じことをやってもしょうがない。自分たちは、スピードで圧倒することを宣言していますので、箱根だけというチームには絶対に負けたくないですね」
試合では相手に挑み、スピードで圧倒し、勝ちきるレースをする。そうして強さを身につけ、駅伝を制する。そんな姿勢が選手に浸透し、関東インカレでの結果にもつながった。これから日本選手権(6月12~14日)の各種目の決勝に何人を送り込めるか。また、昨年青山学院大に完敗した男鹿駅伝(6月27日)で前回の雪辱を果たせるか。昨年から取り組んできたチーム改革の2年目、中大は箱根でその成果を見せてくれるだろう。
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