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【箱根駅伝 名ランナー列伝】メクボ・ジョブ・モグス(山梨学院大) 「最強留学生」は4年連続2区出走で3回区間賞&2度区間新の金字塔を打ち立てた (2ページ目)

  • 酒井政人●取材・文 text by Masato Sakai

【2年時の悔しさを胸に翌年は区間新の爆走】

 そして箱根駅伝は4年連続で花の2区に登場。地獄も味わったが、凄まじい活躍を見せた。

 1年時は先頭と50秒差の13位で襷を受けると、横浜駅前でトップを奪い、10kmを27分37秒で通過した。「最初の10kmを飛ばしすぎました。ラスト3kmで動かなくなり、ペースを落としたことが残念です」とモグス。1時間07分29秒で区間賞を獲得したが、目標に掲げていた区間記録(1時間06分46秒)に43秒届かなかった。

 2年時は1区で佐藤悠基が独走した東海大の見えない背中を追いかけて、10kmを27分20秒という信じられないペースでぶっ飛ばした。権太坂では区間記録ペースを1分31秒も上回ったが、ラスト2kmを切ったあたりで大きく失速する。早大・竹澤健介らに抜かれて、どうにかタスキをつなげるも、その後はしばらく動けなかった。区間6位(1時間08分53秒)に終わり、チームも総合12位に沈んだ。

 3年時はトップと7秒差の7位でスタート。2.5kmで先頭に立つと、4km付近でほかの選手を引き離す。前年の反省を生かして、10kmは28分05秒で通過した。それでも権太坂は区間記録より44秒も速く、最終的には1時間06分23秒の区間新記録を打ち立てた。

「昨年はすごく悲しかった。ビデオを見て、この自分はダメだと言い聞かせて、一生懸命練習しました。区間賞、1時間06分35秒、5分台という3段階の目標があったので、90%の満足です。ラスト3kmは苦しかったですけど、前半を抑えたのがよかった。うまくペースを作れたので、区間新記録を出すことができたと思います」

 順大・三代直樹が1999年に樹立した区間記録を9年ぶりに更新。モグスの快走で波に乗った山梨学大は往路を3位で折り返し、総合でも6位に入った。

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