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【箱根駅伝2026】早大駅伝主将・山口智規が抱く学生最後の三大駅伝への思い「優勝を獲りにいきたい」 (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

【今年の早大は爆発力がある選手が多いのが特徴】

――9月28日のThe Road of WASEDAでは、チームメイトたちがロード5kmで良い走りをしていました。夏の成果が出たと思いますが、チームとしての夏はいかがでしたか。

「早稲田の特徴として"脆さ"がある。上が崩れたら弱い、脆いチームだっていう認識は、みんな心の中にあったと思います。やはり層の厚さはないので、駅伝では走るべき人は区間賞、区間新を狙って、つなぎの選手も区間3番から5番で走れるようなチームにならないといけません。それを感じながら、上の選手も下の選手も夏は取り組んでくれたので、底上げはかなり進んだと思います。夏合宿を経てかなり自信をつけてThe Road of WASEDAを迎えたので、みんなそこである程度走れてよかったです。

 ほかの大学も強かったですけど、だからといって、自分たちのやることをブレることはないですし、焦ることもないです。やり方はそれぞれあるだろうって思いますし、自分たちのやり方にはすごく自信を持っています。

 早稲田は、飛び道具というか、爆発力がある選手が多いのが特徴です。そんな選手でも、つなぎ区間を走ることになるかもしれない。そこに強みがある。それぞれが役割をしっかり果たせれば、面白いチームなんじゃないかなと思います」

――下級生からの突き上げはいかがでしょう。ここまで来てくれたか、って思う選手はいましたか。

「堀野(正太)ですね。1年生が元気で、堀野と山田(晃央)はお互いをライバル視して切磋琢磨しながらやってくれているのがいいですね。あとは、吉倉ナヤブ直希。2年は(山口)竣平ぐらいしか目立っていませんでしたが、ナヤブは、チームとしても、学年としても盛り上がる材料になっています。

 あとは、4年生がいいんじゃないですかね。宮岡(凜太)と(伊藤)幸太郎は、練習量をかなりこなしながらも、(5kmで)13分台で走りました。(指定校推薦や一般入試で入った宮岡や伊藤ら)一般組はすごく真摯に競技に向き合って競技に取り組んでいます。走らないといけない選手たちが"自分もやらないと"って奮起してくれる材料になっていると思います」

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