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箱根駅伝は「シード権争い」のラインも急上昇 7秒差に泣いた順大は、過去3大会なら5位相当のタイムだった (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

 また、史上最長ブランクとなる63年ぶりシード権獲得が期待されていた立大は、総合13位に終わった。今季は箱根予選会をトップ通過して、初出場した全日本大学駅伝で7位。往路は2区の馬場賢人(3年)が区間7位、5区の山本羅生(4年)が区間5位と活躍して、8位で折り返した。

 しかし復路は、「他大学の選手のすごい力を見せつけられましたね」と髙林祐介駅伝監督。7区と10区が区間17位と大苦戦するなど、ボーダーラインに3分23秒届かなかった。

【「シード権のラインが非常に高くなっている」】

 決戦を終えた後、"20年連続シード"を確保した東洋大の酒井俊幸監督はこんなことを話していた。

「シード権のラインが非常に高くなっています。誰かが区間賞の走りをしないと、順位を上げることができません。シードを確保する大変さを感じましたね。どのチームも成長しているので(自分たちも)進化しなければいけないと感じるシード権争いになりました」

 実際、どれぐらいハイレベルだったのか。11位の順大の10時間55分05秒というタイムは、過去3大会でいえば5位相当になる。高速化が進む箱根駅伝。優勝争いだけでなく、シード権争いを制するためにも、指揮官と選手たちは"さらに上"を見つめながら戦っていく覚悟が必要になりそうだ。

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