「面白い選手はいっぱいいる」立教大・髙林祐介新監督が目指す箱根駅伝シード権獲得、そして「いずれは母校の駒澤大と肩を並べたい」 (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文・写真 text & photo by Wada Satoshi

【選手一人ひとりの細かい部分にこだわりたい】

ーーウエアは紫から江戸紫に。

 基本は紫なので、あまり違和感はないです。周りの反応もそうですね。私はいろんな人に教わってきて吸収させてもらったので、結果的に、それが自分の色になるのかもしれませんが、あまりそこにはこだわっていないですね。

 それよりも、一人ひとり個別に、具体的に見てあげることがキーになってくる。万人に"これをやったら強くなる"っていうことはあまりないと思うんです。個々の状況を見て、細かい部分にこだわってあげたいです。

 うちには1500mを得意とする選手もいれば、面談をしてみると「実はロードをやりたいんです」っていう選手もいました。夏までは、トラックだったりロードだったり、個々の目標を設定して、それを達成できるように練習メニューを選手たちと相談しながら進めています。

 距離走をひとつとっても、それぞれの状態や試合のスケジュールに合わせるので、5グループぐらいになる。ポイント練習になると、もっと細かく分かれます。力に応じてA、B、Cとグループ分けしてやれば、もっとラクなんですけどね。

 うちのチームは"ふるいにかける"ようなことをしている場合ではないので、その子の状況に合わせた練習を選べるようにしていったら、結果的にたくさんのグループになってしまいました。午後4時ぐらいから始まって、終わるのが8時ぐらいになることもありますね。

 現状ではひとりで練習を見ていますが、マネジャーもいるのでなんとかやっています。そこにはこだわっていきたいですね。

ーー"ふるいにかける"ことよりもボトムアップが必要なのでしょうか?

 いや、上は上で伸ばしていかないといけません。結局、そこも個ですよね。ボトムアップだけではやっぱり足りない部分がある。主力の選手たちが、他大学のトップレベルの選手と争えるようになっていかなければ。ボトムアップだけでは戦えないので、両面でやっています。

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