「面白い選手はいっぱいいる」立教大・髙林祐介新監督が目指す箱根駅伝シード権獲得、そして「いずれは母校の駒澤大と肩を並べたい」 (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文・写真 text & photo by Wada Satoshi

【いずれは駒澤大と肩を並べたい】

ーー昨年度までの主力だった中山凜斗選手(西鉄)、関口絢太選手(SGホールディングス)は卒業しましたが、箱根駅伝の経験者は8人が残っています。

 そういう主力の選手たちも、結局、能力ありきで、選手主体だった時の練習は全然足りていない。これくらいの量でよく箱根を走ったなと思うぐらいです。でも、逆に言えば、もっとしっかり練習を積めば、もっといけるということ。

 面白い選手はいっぱいいるし、走りを見ていてもポテンシャルを感じる選手は多い。しっかりと練習をして、引き上げてあげたいです。私はまだ指導者としての実績はないので、そういった意味では、自分自身のチャレンジでもある。

ーー髙林監督自身も、楽しみが大きい。

 はい。すごく楽しいです。訳のわからないやつがいきなりきたのに、選手たちが、やってみようっていう気持ちになってくれたことに感謝ですよね。

 安藤圭佑キャプテンをはじめ幹部の学生たちが、指導者がいなかった時にしっかりチームをまとめていてくれたおかげでもありますね。

ーーまずは下地ができてきたうえで、いろいろなことが決まっていくのだと思いますが、長期的な視点でどのような目標をお持ちですか?

 引き続き、大学からはバックアップをしていただいており、「立教箱根駅伝2024」事業は続いていきますので、次はシード権獲得を目指していくことになります。

 そして、いずれは母校と肩を並べて勝負したいです。3番以内に入るとか優勝争いをするとなると、さらにいろんな部分を変えていかないと難しいし、また一段上がらないといけませんが。

 駒澤大の先輩には、母校を率いる藤田さんだけでなく、國學院大の前田(康弘)さんもいらっしゃいます。今はまだ全然ですが、しっかり肩を並べられるようにすることが目標ですね。

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