次の箱根のエースは誰? 青学・折田壮太、順天堂大・玉目陸ら注目ルーキーが関東インカレで勢ぞろい (2ページ目)

【順天堂大でひときわ目を引いた玉目陸】

 順天堂大は、エース三浦龍司が卒業し、新しいチーム作りに着手しているが、関東インカレには今後の軸になる1年生が複数、出走した。

 そのなかで、ひときわ目を引いた選手が玉目陸だ。

 1部10000m、スタートした後、自分よりも速い選手をかわしていく度に力が出て、「まだいける」と自分を鼓舞しながら走った。その結果、28分13秒67で自己ベストを更新し、8位入賞を果たした。

「レースは、3000mまでは力を使わず、しっかりリズムに乗って5000m近くで日本人トップが見えるところに行き、そこから後半は粘る。自分が想定したとおり、会心のレースだったと思います」

 玉目は、そう言って満面の笑みを浮かべた。

 今シーズン、10000mはPBを出したので、5000mは13分30秒から35秒をターゲットにしていくという。それを可能してくれそうなのが、全体を使った大きな走りだ。

「入学後、スポーツ科学に基づいたトレーニングや動き作り、筋トレが少しずつ自分の身になってきています。高校時代と同じペースで走っても力まないで走れるようになったので、それが大きく、ダイナミックな走りに繋がっているんだと思います」

 今回、勝負レースの10000mを経験し、結果を出した。この流れを秋に繋げていければ駅伝を走る可能性がグンと広がる。

「箱根の希望区間は2区ですけど、2区じゃないと嫌ということではありません。6区は違うかなと思うので、それ以外であれば行ける自信があります。オールラウンダーとして、いい意味で監督を悩ませる選手になれたらと思っています」

 順天堂大は、前回の箱根駅伝で17位に沈み、今年は予選会からの出場になる。玉目が2区を走れるぐらいに成長すればシードも見えてくるだろう。そして、彼が3、4年生になった時、再び優勝を狙えるチームになるに違いない。

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