大学駅伝の勢力図を変えそうなルーキーたち 高校駅伝にも詳しいアイドル・西村菜那子の注目選手は? (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato

【復活の大東大にも楽しみなルーキーが加入】

 永原が1区を務めた昨年12月の全国高校駅伝で、2時間01分00秒の大会新記録を打ち立てた佐久長聖高。2区を好走した遠藤大成は青山学院大、3区で日本人トップの快走を見せた山口峻平は早稲田大、6区で区間賞に輝いた吉岡斗真は日体大に進学した。

「佐久長聖高では永原選手が目立つ存在でしたが、山口選手は春の高校伊那駅伝の上り区間の3区で区間賞・区間新、今年の都道府県駅伝は5区で区間賞と、駅伝では日本人選手に負けなしだったんです。チーム内では永原選手より山口選手のほうがエース、という感じだったと思います。すごく真面目な選手で、お母様が毎月送っていた陸上競技の専門誌を読むのが楽しみだったそうです。早大でも活躍してくれるでしょう」

 また、箱根駅伝で9年ぶりにシード権を獲得した大東文化大にも楽しみなルーキーが入学した。昨年のインターハイ5000mで6位(日本人2位)、5000m13分52秒42、10000m28分33秒58のタイムを持つ大濱逞真(仙台育英高出身)だ。

「大濱選手は、中学時代に真名子圭監督からスカウトされて仙台育英高に入学した選手です。高校時代は1年間、真名子監督の指導を受けていますね。大学で再び真名子監督のもとで走ることになり、さらに飛躍してくれると思っています」

 各大学に楽しみな1年生が入学したが、今後の大学駅伝はどのような展開になるのか。西村さんは"新たな戦い"にワクワクしているという。

「今年の第100回大会でひと区切りついて、箱根駅伝はリスタートを切ることになります。そのタイミングで黄金世代と言ってもいい学年の選手たちが1年生として入学しました。5000m13分台ランナーも多いですし、トラックシーズンで勢いをつけて、出雲、全日本、箱根と重要な区間で活躍してくれるんじゃないかなと期待しています。それぐらい楽しみな世代なので、駅伝ファンのみなさんには、上級生になる前に自分だけの"推し"を見つけてほしいなと思います」

【プロフィール】
西村菜那子(にしむら・ななこ)

1997年8月11生まれ。長野県出身。2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で箱根駅伝を見るようになり、現在は大学駅伝だけでなく、あらゆる駅伝大会に精通している。2022年9月にNGT48を卒業し、舞台など活動の幅を広げている。

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