箱根駅伝の素朴な疑問15【レース当日編】。「当日の選手変更」「起床時間」「うしろの選手の気配」「監督からの声」などに専門家が回答 (5ページ目)
疑問15.「山の神」という言葉が生まれたきっかけは何ですか?
神野 「初代山の神」である今井(正人・順天堂大)さんが2年生の時から5区の山上りで結果を出していたんです。今井さんが4年生の時(2007年)、日体大の北村聡さんが5区を走る際の心境を聞かれた時、「うしろから山の神が来ますからね」と言ったんです。そして今井さんがゴールした時、アナウンサーがその言葉を使って、「山の神、ここに降臨、その名は今井正人」と叫んだのが、「山の神」という言葉が広まったゆえんですね。
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【筆者プロフィール】佐藤 俊(さとう・しゅん)
1963年北海道生まれ。青山学院大学経営学部卒業後、出版社を経て1993年にフリーランスに転向。現在はサッカーを中心に陸上(駅伝)、卓球などさまざまなスポーツや、伝統芸能など幅広い分野を取材し、雑誌、WEB、新聞などに寄稿している。著書に「宮本恒靖 学ぶ人」(文藝春秋)、「箱根0区を駆ける者たち」(幻冬舎)、「箱根奪取」(集英社)など多数。
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