箱根駅伝で勝敗のカギを握る注目ルーキー7人。駒澤大三冠のキーマン、激坂最速王決定戦で圧勝、中央大エースの弟など (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi

【黒田朝日(青山学院大)】

 高校時代、3000m障害で高校歴代2位となる8分39秒79をマーク。三浦龍司が持つ高校記録に0秒42秒差まで迫った。

黒田朝日(青山学院大)黒田朝日(青山学院大)この記事に関連する写真を見る 大学1年目から、同種目でU20世界選手権12位、日本インカレ2位と活躍。さらに、11月に10000mで自己記録を2分以上更新(28分33秒62)し、長い距離にも対応してきた。箱根は5区を希望し、準備を進めている、4区にエントリーされた。

 父・将由さんも、3000m障害でインターハイ優勝の実績があり、法大では箱根駅伝を3回走っている。

【斎藤将也(城西大)】

 箱根予選会では、留学生のヴィクター・キムタイに次いでチーム内2位の27位と好走。さらに、「仮想箱根5区」と称される激坂最速王決定戦では、学生歴代最速タイムをマークし圧勝を飾っている。

斎藤将也(城西大)斎藤将也(城西大)この記事に関連する写真を見る 上りもできるが、5区には先輩の山本唯翔(3年)がエントリーされており、おそらくは当日変更でエース区間の2区起用が予想される。

 トラックでも5000m、10000m共に好記録を連発しており、箱根でも、1年生にしてチームのエースとして活躍を見せてくれそうだ。

◆ ◆ ◆

 その他にも、まだまだ紹介したいルーキーは数多くいる。全員を紹介できないのは残念だが、彼らのフレッシュな走りに期待したい。

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【著者プロフィール】
和田悟志 わだ・さとし 
ライター。1980年、福島県生まれ。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やランニングをはじめ、スポーツを中心に取材・執筆をしている。

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